fetish hole

18禁の内容です。フェチズムやSMに関するものと心の内面にフォーカスした内容が多いです。

SEX SEX SEX

その時彼は21歳で、私はまだ誕生日が来ていないから同じ21歳だった。

 

36歳のハイスペ男性の関係性が拗れてしまい…言うなれば奥様より私のほうに気持ちがシフトしてしまったせいで、関係を絶った。

奥様ともうまくいっていなかったとはいえ、21歳にそれは流石に重かった。

 

掲示板で、年の頃が近くて、割と住まいも近い人から連絡がきた。SMしたいって。21歳で。

 

今よりもSEXすること自体、掃いて捨てるような気持ちでいた。

特別なアイテムなどは使っていない。絶妙な言葉責めと、絶妙な加虐だった。

無表情な様で、笑っていた。

わたしはそれが嬉しかった。

 

でも、彼はおかしかった。

元々の母親はいなくなり、義母から虐待を受けて育っていた。

長男であるからと、沢山の事を我慢させられ、お金も愛にも飢えていた。

でも、彼は幸いにも頭はズバ抜けて賢く、器量は良かった。

色々な女を抱きまくっていた。

進学校へ進み、高校時代には保健室の先生を調教して、思いのままにしていたし、お金も可愛い娘を誑かせて、美人局をさせていた。

私と知り合った時も、ヒモとして、お金持ちの女性に可愛がられていた。

マンションの部屋、好きな洋服を与えられていた。

 

そのようなことをしても、愛は満たされていなかった。

歪んだ性癖が彼を蝕んでいた。

 

何となく付き合うことになった。

好きになるならばと、ヒモをやめてと言った。

お金はなかった。

私と一緒に住もうと伝えた。

…私もお金なかったけれど。

 

一緒に住み出し、彼が変わるまでは随分時間がかかったし、多分まだ完成に癒えてはいない。

だけれど、SEXは気持ち良かった。

 

毎日何回もSEXした。

SEXしてSEXしてSEXした。

 

私は彼に初めて、挿入される悦びを教えてもらった。

初体験が幼馴染からのレイプだったから、私は初体験以降、脚が開かない。

M字開脚できないし、大股を開くことも出来ない。

これまでの男性から、

何故開かないと言われ続け、私はその度に時間が経過すれば大丈夫、ごめんなさい、って謝っていた。

 

挿れられる度に、早く終われ、早く終われと思いながら我慢していた。

形状が上つきなのもあり、角度が違うと、しばしば出血した。痛かった。悲しかった。

これは当たり前なことで、自分が悪いのだと思っていた。

 

だって、社会はそんなもんでしょ⁈って。

 

彼にも同じことを言った。

それは男の責任だ。私は悪くないと。

 

初めて、私は女性で良かったと思えた。

気持ち良かった。

挿入ってこんなにも素晴らしくて、気持ちが良いものかと。

 

この歳になっても、1番身体を重ねあったのは彼だ。私の胸の大きさの違い、興奮する部位、全て彼は知っている。