ambivalence
お世辞にも可愛いとも美しいとも言えない
動物的な声と、振動音だけが室内に響く
近くで見守ってみたり
時々遠くから眺めてみたり
僕の前で、こんな哀れな姿になって
恥ずかしくないの?
人でもなければ、精製肉にすらなれない
家畜以下のような生き物だというのに
ずっと声をあげ、息を漏らしている
こんな姿になっても、まだ感じるの?
ねえねえ、こんな風にしても感じるの?
ヴォッと声を上げ、またすぐにイクのか…
僕はずっとこんな愛し方をしたかったの
でも皆冗談でかわすか、まともに話しすら
できなかったというのに…
君は何でも受け入れてくれるんだね
ありがとう
愛しているよ
だからね
もっともっと気持ち悪くなって
この世のものとは思えない姿になって
それでも快楽を感じて?
君はどこまで大丈夫かな?
僕は君の膵臓をたべたいどころじゃないんだよ