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君の1番濃い経験は、ひと回り上の男性だと話してくれたっけか。
すごく濃厚な関係を築いたんだってね。
きっと今の君の幾らかは、その人の影響によるものだろう。
彼も撮影癖があったみたいだね。自分の名前を君に言わせて、気持ちいいのってさ。
それがその人の手元にあって、公にはならないけれども、ずっとその人のオカズになっている訳だ。
裸の君がバックから突かれ、君はその彼の名前を叫びながらよがり狂っていたんだろう?その姿を見て、その変態紳士は今日も抜いているかもよ?
なんて悪趣味…そう思わないかい?
でも所詮、その人とは通常のSEXしかしていないんだろ。
本当はもっとイヤラシイ姿になり、雄叫びをあげたかったのに、残念ながら彼にはその趣味が無かった。
彼はただ、現実の部下の君と、非現実の制約された関係性を愉しむに過ぎなかった。
彼はその世界で満足できた男だったんだ。
でも君は違う。
ひと回り上の男性よりも遥かに貪欲だ。
初めは良かった…生まれて初めて、現実の関係性の中で非現実のスリルを味わえた。
でもそれが継続していくと、只の不定期なSEXとなんら変わりない。
彼の中のドキドキより、更に君は貪欲になっていた。
だからさ、今度は君よりもひと回りも下の男性に身を預けている訳だ。
年齢や体型をやたら気にしていたね?
もし、それが嫌ならコンタクトなんて取らないよ。
僕は嗅覚には自信があるんだ、若いけどね。
君ほどの実践的な経験は無いけれど、小学生の頃から君のような妄想を抱いていたんだ。
ありとあらゆる情報を掻き集め、僕はその世界へのめり込んでしまった。
というか、その世界が僕の世界なんだ。
世間的にはマイノリティなのもよくわかっているし、君や他の人たち含め、人生の先輩達がどのような生き方をすると、世の中的に妥当な生き方かも分かっているつもり。
…つもりだけどね。
君の全てを本当は掻っ攫いたいけれども、それが妥当な選択でない事も良く分かっている。
でも、ようやく、ようやく見つけたんだ。
ああ、もう嬉しくて嬉しく勃起が止まらないんだ。
君とやり取りをしてから、どれだけこうなる日を楽しみにしていたか‼︎
ああ、今だって見てよ、ホラ。
こんなにシミが出来てしまったよ。
ほらほら、嗅いでごらん。
ほらほら…ほらほら‼︎
ああ、早く君のお鼻が僕のカウパー液を覚えますように。
哲学者の中ではさ、如何なる環境にいても、精神は自由だって言ってるんだ。
意味分かる、ねえ?
顔を逸らさないで僕の目を見て?
精神は自由なんだよ。
だからね、僕はこれから君の精神を緩やかにジャックするよ。
こーゆーの、好きでしょ?
良かったね、お互いようやくめぐり逢えたね。