fetish hole

18禁の内容です。フェチズムやSMに関するものと心の内面にフォーカスした内容が多いです。

僕の変身願望②~無表情な有機体~

女の子になりたいけれども、それはとてもおこがましい。

だからと言ってゲイな訳ではない。

女王様の言うことを聞きたいか、鞭や蝋燭は興味がない。

せめて、せめて男性性を無くしたい。

…そんな人達はいないものだろうか…??

 

誰かのリツイートで、とあるサンプルムービーを目の当たりにする。

のっぺらぼうの女性が、のっぺらぼうの男性に責められている。

縛られて、電マを当てられて…とても気持ちよさそうだし、何より美しい。

そしてそれは、この世界を全く知らない僕でも「僕」で無くなる気がした。

なんだかよく分からない高揚感が出てきて、僕はその女優さんになったつもりでいた。

ハイヒールを履いたタイツ姿の僕は、縛られて、身動きが取れないまま、敏感なところへ電マを当てられる…僕は気が付くと射精していた…。

 

そのサンプルムービーを調べていくと、それは「ゼンタイ」というらしい。

フルオーダーやオークションサイト等割とよく知られているもののようだ(単に僕が知らなかっただけ…)。

よく分からないし、少し安価なものから、ブランドと思しきものを購入する。

 

物は僕が仕事で忙しいウィークデーを過ごしている間に到着した。

物流が豊かな日本に生まれたことを感謝しつつ、ブランドと思しきもののゼンタイに腕を通す。

ピタッと張り付き、身体が新たな皮膚を纏うような感覚…生地が吸い付く感覚。

「僕が昔お母さんのストッキングを履いたのと同じ感覚だ…」

しわやヨレを直しながら、どんどんと生地を覆っていく。

だんだん僕は違う生き物になっていく感覚だ。

真っ青なタイツの人間が鏡の前にいる。

顔は僕のままだけれど…。

でも、でも、自分で言うのもなんだけれど、そこにはすね毛も腋毛も存在していなくて、性を感じさせるものはペニスくらいなもの。

そしてそのペニスでさえも、くっきり浮き上がり、如何わしいというよりは、一種の造形美のような気さえする。

何より、着ているだけで気持ちい良いのだ。

あー、こんなものであのAVは撮影されていたのか。

何という世界なのだろうか…。

僕は足をクロスさせ、内股にしながら腿を擦り合わせる。

「あっ…これはだめなやつだ」

指先で乳首に触れてみる…。

タイツ生地に覆われた乳首を、生地で覆われた指先がそっと触れる。

「気持ちいい…」

自分のアソコが固くなっていくのが分かる。

 

ああいけない、僕は自慰目的ではないのだ。

とにかく僕はまず変身をしないといけない。

そして、その変身した姿を見ることが目的なのだ。

勃起したまま、僕は頭をすっぽり覆う。

うっすら視界は見えるが、ほぼ見えない。

 

予め決めていた場所に立ち、僕は遠隔でとれるようにセットしたカメラの前に立つ。

始めは直立で。

次は少し内股で…。

だんだんと自分が高揚していくのが分かる…だっていつもの僕でいる必要ないし。

腰をくねらせたり、頭をさすってみたり、乳首をいじってみたり。

生地が擦れるたびに快感回路が小さな爆発を起こす。

僕は気がつくとちんグリ返しの姿でペニスを扱いていた。

…生地がペニスに張り付く…あああん、気持ちいいよ…。

ペニスをこする右手が止まらない…

僕人間やめる、気持ちイイイイ‼‼‼‼‼

ペニスは自分でも信じられないくらいに固く反り返る。

ああん、僕のペニクリ、こんなに大きくなちゃった。

ああああ、もうイク‼‼‼‼‼

あっっ…

僕の白い液は僕の顔面にかかっていた。

…なんて僕は変態なんだろう…??

でもこのゼンタイというものはとても気持ちが良い。