fetish hole

18禁の内容です。フェチズムやSMに関するものと心の内面にフォーカスした内容が多いです。

Interior of Womb

僕のお母さんは忙しい人だった。

参観日の日、友達がよそよそしくもあり、ワクワクしていたその時間、

僕はいないはずのお母さんを探した。

もしかしたら来てくれるかも…という期待を最後まで抱き、見事に打ち砕かれていた。

そういう日は、お母さんが仕事から帰ってくると、すごく甘えたかったし、甘えられなかったら癇癪を起した。

…僕は寂しかった。

 

ある日、お母さんが長期出張に出かけてしまった。1ヶ月間という出張。

僕には絶望的な期間であった。

単身赴任のお父さんについてはそれほどの寂しさもなく、男というものはそういうものだと思っていた。残っているのはおじいさんとおばあさん…甘える質が違うのだ。

僕は落ち着かなくなってしまって、お母さんのクローゼットに忍び込む。

少しドキドキしていた。

何か悪いような気持ちもしていたが、僕にとっては死活問題であった。

 

クローゼットには防虫剤の独特の香りと、お母さんの匂いが広がる。

衣装ケースに手を延ばす。

ここからは未知の空間…クローゼットの上部はお父さんのモノが、下の部分にお母さんの衣類が入っていた。6段中の下の3段を上から順番に開ける。

下から3段目には、お母さんのインナーが入っていた。

ブラジャーとか、ショーツとか。地味な色が多い中、奥には少し明るい色もあった。

僕は少しイケナイ気分になり、そっと引き出しを戻した。

次は下から2番目を開ける。

ハンカチとか、キャミソールのようなものが入っていた。

お母さんが僕によく貸してくれるハンカチ…僕はこれを1枚手に取って、顔に当てる。

お母さんが僕の口が汚れていて、拭いてくれたのを思い出す。

…お母さん…。

少し寂しくなった。でも出張中のお守りになると思った。

最後に1番下を開ける。そこにはベージュ、黒、グレーのパンストがクルクルに丸め込まれたものがびっしり入っていた。

お母さんの脚の抜け殻が詰まっている気がした。

昆虫のさなぎのような、お母さんの脚の皮が詰まっている気がした。

僕は頭から思いっきりパンストの海へ突っ込む。

ピタピタの繊維が顔に張り付く感じ。

顔を前後左右に揺らすと、少しずつ温かくなっていくのが分かる。

ハンカチもいいけれど、僕はこの感触が最高だと思った。

つの丸まった塊を取り出し、丸みを解体する。

ベージュの、少し光沢があるパンスト。

僕は何故か頭からそれをかぶって見る。

それはお母さんの脚に包まれている、一体化した気持ちになった。

何か今まで沸いたことのない感情の昂ぶりがあったが、その時の僕はそれが何なのかはよく分からなかった。

でもハンカチ以上にイケナイ気持ちになったことは確かだった。

でも、僕はものすごい強いアイテムを手に入れた気がした。

 

そんな僕は、それ以来パンストの虜になってしまった。

そして、今僕は大きな繭に包まれている。

全身ストッキングに包まれ、大人の女性の手によって、ストッキング素材の繭に包まれてしまった。

閉じ込めらた繭は、さっきまで大人の女性が入っていた繭だ。

僕は懇願して一緒に入りたいと言って、快諾してくれた。

しばらく動けない状況で、お互い身体を密着させ、身体を擦り合わせた。

化学繊維の音と、吐息と喘ぎ声が繭の中で広がる。

時間の経過とともに、繭の中は熱を帯びる。

完全に僕の頭はバグってしまっていた。

そして、気が付くと繭に閉じ込められてしまっていた。

良く見えない視界の中、女性の声が聞こえる方に向かって、僕は芋虫のように這っていく。

「芋虫さん、こっちにおいで?」

僕は一生懸命、涎を垂らしながら全力で身体をくねらし、女性の方へ這っていく。

見事に辿り着けたご褒美に、繭の上からストッキングの脚を思いきり僕の顔面に押し付けられる。

あの時のパンストの海へ突っ込んだ感覚。

あの時の海はさなぎの塊だったけれど、今、僕は、あの時に甘えられなかった母性を一心に受けている気がして、すごく幸せな気分になった。

お母さんと彼女がラップするようでしない、だけれども強烈な感情が動いていた。

「もっと、もっとして、もっと足を僕に押し付けて…。」

彼女は優しく笑い、そしてさらに僕の顔を圧迫した。

 

僕は幸せだった。