fetish hole

18禁の内容です。フェチズムやSMに関するものと心の内面にフォーカスした内容が多いです。

戸惑い

自分の欲望がいかに気持ち悪いのかを知っている。

普段だってそう。

よく我慢できるね…って言われるけれども、我慢なんて何一つしていなくて、妄想ばかり繰り広げている。

 

そんなことを書き連ねているブログを読み、共感してくれたり、興奮してくれたり。

それは大変喜ばしいこと。

 

私がこうやって吐くのはある種のコントロール。溜めて溜めて、溜めまくった果てに、もし誰かとプレイをした際、何か傷つけてしまう気がする。

 

その一方で、その狂気的な欲望を抱いている人と融合したい気持ちが常にある。恋愛関係とかいう、薄っぺらい感じではない融合というもの。

オモテでは決して見せない、吐露できない姿。ウラだからと、ウラでも公にできない醜さ、狂気さ、悍ましさ。

私は普通じゃない。

普通じゃないから気をつけなきゃいけない。

 

物質的にギャグを装着したり、ゼンタイを着て満足、拘束されて幸せ、というレベルではなく、精神的なものをも含む、支配と服従、それが許容される信頼感。

 

それでも良い?

そんな私でも良い?

 

それこそ御馳走だと思うならば、遠慮なく召し上がって。

Staring at me

身動きが取れない

息が少し苦しい

たとえ声を上げてもそれはどもりを帯びて

センテンスを相手が理解できるのかは分からない…

というか

なんかもういい

なんかもうどうでもいい

 

「逃げられないですよ?」

分かっている

どこにも行けないことは分かっている

1分、1分ごとに身体から水分が蒸発していく中で

わたしはいつ水分を取れるのだろうか

でも

それすらもどうでもいい

 

「僕はそんなあなたが見てみたいです」

さっきまで普通にご飯を食べていた青年からそんなセリフを

吐かれたっけか

私なんかに興奮するわけない

でも、それすらも知る由もない

だってわたし、見えないもの

 

時々近づく足音で

次に何が行われるのかを

視覚以外で予測しようとする

聴覚と触覚がとても敏感になる…

 

拘束具が身体に食い込む

背伸びをしないと少し苦しいくらいに

ぶらんと下がった私は自分がどんな様子なのかも分からない

 

時々周りの喘ぎ声やら呻き声やら

それらを楽しむ声やら

耳元で囁かれる

「こっちへおいで…」と

声のする方 匂いのする方へ必死へ縋り付こうとする

「ああ残念…繋がれているからいけないね。かわいそうに…」

知っている

分かっている

でもどうもできない

 

どこかのタイミングで身体に触れる数が増えたことに気付く

前と後ろと

少し混乱する…

「…さん、とてもエロイですよ?」

耳元で囁く声はさっきの声とは違う声が聞こえる

 

ごつごつした指に代わり

しっとり汗ばんだ指がわたしの指に絡んでくる

絡み合ってくる

 

終始わたしは喘ぐことしかできない

 

ようやく身体を手枷と足枷にされて楽になったとき

ようやく口も明けられると思ったとき

閉口できないように口枷を嵌められる

以前視界は奪われたまま

 

わたしに触れているのは、もはや誰なのかは分からないし

分かることを止めた

 

引っ張られる方に、わたしは四つん這いでついていく

重厚な音を轟かせ、ゆっくり歩く

 

マスクの上から頭を撫でられる

口の中に舌が入ってくる

柔らかい舌が

上手く舌を絡ませられずに

必死で舌を捕まえようとする

誰の舌なのだろう…?

 

指を滑らせ

乳首を触る

少し柔らかい指先

 

気持ちよくて悶えてしまう

屈みこんでしまう

 

顎を持ち上げられ

またキスをされる

「もっと大きな声を出して。もっと聞きたい。」

 

ーあ、青年の声だ

 

無意識に身体が震える

頭の意識が飛ぶ

 

繰り返される行為

 

私は何も見えない

どんな風に見ているのかも分からないし

知る手立てもない

 

でもきっと悶えるわたしを見ているのであろう

青年は何を考えているのかも分からない

唯一分かったことは

その青年はその状況を楽しんでいたということ

さっき少しばかり話しただけなのに

 

ああでも

そんなことすらどうでもいい

考えてもどうにもならない

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行

吐き出し口がないものだから、私はいつだって言葉にして何かを残す

小学生の頃から、宿題とは別にノートを作り書き残す

交換日記というのが好きで、口に言い出せないことをずっと日記にして

渡すのが好きだった

でも多くの場合、相手はそれほど書くことも好きではなかった

実施するプロセスにおいては、私の気持ちが相手に分かればいいやと

いう部分に着地する

 

ブログもツイートも、誰が読んでいるのか分からない

「いいね」だって、反射的に押している人もいるだろうし、儀礼的なもの

なのかもしれない

 

だけれども、一部の人に痛烈に刺さるようなものであればそれで良いと思う

 

私は発信し続けて、きっと死ぬまで相手が自分の文章でどのように受け止め

どのように感じるのかは分からないままでいる

不合理だけれども、もし、本当に何かを伝えたい人がいるなら、あらゆる

手段を使ってコンタクトを取ると思う

 

いつか取ったアンケートみたいに、本当に私を独占したいのであれば

したたかな人であれば独占の作戦を決行しているだろうし、私はいずれ

その人の思う部分で存在しているのかもしれない

「独占」の定義も人それぞれ

物理的な独占が独占でもないしね

でもそれすらも、私は分からないままに、誰が読んでいるのか分からない

文章をひたすら打ち続ける

オジサマ

さっきまで傍らでいたサラリーマンがいない。

私に話しかけてきたサラリーマン。

笑いながら話していた彼の姿は何処にもいない。

 

彼は吊られた肉の塊になっていた。

視界を奪われ、行動を抑制されていた。

何かに身体が触れる度に身体をビクつかせ、声をあげていた。

只の肉人形。吊られた肉人形。

このオジサンは、このまま放置されるとどうなるのだろうか。

時間の経過とともに、糞尿を垂れ流してしまうのだろうか。

そうだとしたら、なんて哀れなのだろう。

首も腕も脚も全て南京錠をかけられ、おまけに貴方は吊るされてしまっている。

股間には鎖が通されてしまっている。

ねえ、どう頑張っても逃げられないよ?

オジサマ、貴方はどうやって生きていくの?

 

オジサマはお尻を突き出す格好に調整され、鞭を打たれ、平手でバシバシ叩かれている。

オジサマ、痛くない?

叩かれる度に低音の呻き声が響く。

オジサマ、貴方はこの無様な格好になっても感じてしまうの?

貴方には理性がないの?

可哀想、本当に可哀想。

可哀想過ぎるから、私がオジサマを触ってあげる。アゴを持ち上げると、オジサマは嬉しそう。顔も見えないけれど、私には分るの。

 

お口のカバーを外してあげましょう。

うわぁ、オジサマ、顔の下半分が唾液まみれじゃない。口髭にも唾液がテカテカ付いているし、またアゴの下から滴り落ちそうよ?

 

お口が寂しそうだから、指を入れてあげましょう。3本?4本…?5本全部入れちゃおっか。

 

嚥下反射でオジサマは咽せる。

咽せて指を外したところで、また涎が溢れてくる。

 

オジサマはオジサマでなくなったんだね。

そうか、そうか。

それなら肉人形として、私を愛してね。

私も肉人形がずっとずっと欲しかったのよ。

安心してね、もう一切の意思決定をする必要もないわ。

決定権は全て私の中にあるのよ。

幸せでしょ?

 

 

非日常的日常

私は正しいように育てられてきたし

今のところ正しい道を歩いている

だけれども、違和感がある

多少どころではない違和感

公言できないのは百も承知

それ程の違和感

 

公言できる空間があることも知っている

そこがどのようなところなのか

私は確かめたいと思い

そこへ赴く

 

重々しい扉を開くと

写真で見た空間がそこにある

いつも画面上で見ていた空間が

私の周りにありありと広がる

 

ジャラジャラする鎖

金属音

呻き声

革靴の音

ヒールの音

生暖かい熱量のある空間

異空間なのに心地よい

 

男性が声をかけてくれる

低くて重みのある優しい声

笑顔なのに裏に何か秘めている表情

 

「初めまして。ようこそ。ここは変態達が集まる場です。楽しんで」

 

私が長らく望んでいたもの

加虐も被虐も語れる自由な場所よ

何かが解れていく

 

Rafflesia

この煩悩

吐いても 吐いても

いくらでも出てくる

 

喉から手が出るほど

欲しくて欲しくて

堪らなく欲しくて

明るい部屋では決して言えなくて

言語化できなくて

その代わり

唾液を垂らして

蜜を垂らして

貴方を誘う

 

花言葉はね…

 

その狭間で

私はひっそり咲く

 

蝶々

颯爽と歩く姿はまるで蝶々のよう

身体をメンテして

洋服にも

パンストの素材でさえもこだわり抜く

ブランド物もそれなりに

誰もが羨むその姿

 

でも僕はそんな姿には1ミリも興味が湧かない

蝶々の翅が広がらないよう、すっぽり檻に入れようか

それよりも、幼虫のように這い蹲り、懸命に餌を食べる姿の方が愛しく思う

 

だから僕は貴女にグレーの全身タイツを着せ

その上からマスクを被せる

gagを嵌め

手足の自由も奪おう

 

甘い香りのする方を嗅ぎ分けてごらん?

そこに美味しいスイーツが待っているよ

身体を畝らせ

上手に進んでみようか…

 

涎が垂れてきてるね

涎だけじゃないね

内蔵したオモチャにも悶えているのかな?

まるでナメクジのようだ

 

甘いスイーツと違う匂いが部屋に充満してるね

 

すぐありつけると思ったら大間違い

感じた声を出すとまたゼロからのスタート

アオアオ言ったって意味が分からないよ?

ほら、また涎がいっぱい垂れてるよ…

 

いつになったらいただきますできるのかな?

分からないよね?

 

え、スイーツって何かって?

本人には大好きなパンケーキって伝えているよ

周りはパンケーキを食べているけどね

本人が食べるのは、蜂蜜と生クリームが入った

バケツに顔を突っ込まれるだけだよ

 

それで後からそれを舐め回したいオスどもに

舐め回してもらうんだ

 

オスどもは舐めることしか許可されていないけれど、彼等からすると堪らないひと時だ

だってすごい美女の全身を舐められるんだから

 

僕はそれを見て楽しむのが好き

 

なんかの歌であったよね

 

壊れそうな君が死ぬほど好き

 

伝わるかな?

すごく好きなんだ

貴女のこと