Smooth
それをじっくりひとりで着るのはいつぶりだろうか?
パンストを直ばきしてから生地を通す。
全てを包み込み、わたしの頭は空っぽに。
この良さをすべての人が理解できるわけでもないが、わたしはこれを愛している。
足を滑らせる。
摩擦抵抗を感じないくらい滑らかに滑る。
足を絡ませる。
スベスベして、擦れる度に快楽が襲う。
自分の身体はすごく嫌いなのに、ゼンタイを着た自分は違う魅力を感じてしまう。
身体で曲線を作ると、それがオブジェのようにみえる。光の具合でまた変わる。
今度は指で身体をなぞる。
どこまでも滑るし、滑らす部分に快楽が伴う。
声が漏れる。
漏らす度に生地が湿る。
なめらかで心地よい時間。
幸せな時間。