FATISH GAME 2 失恋
僕が暇をしているには理由がある。
先日、半年程付き合った彼女と別れたばかりだ。
理由…?下らない理由なのだろう。彼女からしたらね。
彼女のタイツ姿が好きだったんだ。
年中何か履いてるし。
僕はようやくピッタリなフェチを公言できる時が来たと思ったのさ。
でもイキナリはハードルが高いと考えたんだ。
だから聞いたんだ。
あの時、2人きりの部屋で…。
「ねえ、ちょっと聞きたいんだけどさ。ミキってタイツ好きだよね?どのくらい持ってるの?」
「好きよ。読モのAYAが好きだからさ。タイツコーデがすごく可愛いの。今日はインスタのAYAのこれを真似たのよ!」
そう言ってミキはAYAのインスタのページを見せながら、ショートパンツからシルバーのラメタイツを見せつける。
「あのさ、俺言ってなかったんだけど…脚フェチなんだよね。ミキみたいな脚のタイツ姿が好きなんだよ。」
僕は頑張ったさ、勇気を振り絞って言ったさ‼︎
ミキは微笑みながら上目遣いで言う。
「えー何なのー。リョウ君は私の脚を見てたのー⁈」
脚を組み替えて見せる。光の具合か、ラメがキラキラしている…実に良い光沢。
「ねえ、脚さ、触っても良い?」
僕はこれでイケルって感じた。
ミキは少し赤らめ、勿体ぶりながら、
「良いよー。もーしょうがないなー。」
ミキは黒のハイネックにデニムのショートパンツでシルバーのラメタイツを身につけている。
細い脚にタイツはへばりついている。
僕は彼女かからタイツを触る許可を得て、ようやく堪能できる権利を獲得したのだ(脚が好きとしか言っていないけど…)。
僕は彼女の許可で、一気にフル勃起し、スイッチが入る。
彼女の脚にへばり付き、ふくらはぎに顔を埋め、両手で彼女のふくらはぎから太腿を撫でた。
ミキはプルプル震えている。
ミキは感じている…なんだ、仲間だったんじゃないか。
僕は顔を爪先まで這わせ、両足底部を自分の顔面にフィットさせる。
生温かい脚の温度、タイツの生地から伝わるミキの酸っぱい体臭が堪らなかった。
僕は大きく深呼吸を2、3度し、この快楽に酔いしれていた。
ミキは両脚を僕に預けた状態だ。
この快楽に任せ、僕はタイツの爪先を口にぱっくり加え、食そうとした。
「ちょっ、ちょっと…。」
ミキが静かに言う。
「は、はひっ?」
僕は慌ててミキの爪先から口を外す。
「ミキ、どうしたの…ミキの脚酸っぱくておいしい…ミキも感じている…?」
結論から言おう。
この時の僕がメタクソキモい表情だったらしい。
今まで見せたことない、蔑む顔をされて僕の部屋から出て行った。
電話もメールもLINEも…あらゆる彼女の情報網から僕は遮断された。
あの夢のようなひと時は、本当にひと時だった。
最低だけど、ミキの爪先の味は今でも思い出してシコってしまう。
フェチの性というやつだろうか?