fetish hole

18禁の内容です。フェチズムやSMに関するものと心の内面にフォーカスした内容が多いです。

その夏の特別な日⑥

 

朝はゆっくりでも良かったのに落ち着かずに目が覚める。

時計は朝の5:30、窓を開け、ゆっくり深呼吸する。

関東はずっと雨続きだったけれど、今日に限っては日が差している。

 

両親に説明し、約束よりも30分ほど早く出られるとメッセージを入れる。

彼は無事に到着していたようで、安堵した。

よく考えれば2人でお泊りできるだなんて本当に夢のようである。

 

彼が停めている駐車場まで行き、ハザードをつける。

「久しぶりー、お疲れ様ー!!」

「おー久しぶり!!」

彼のオーバーリアクションは気恥ずかしかった。

「恥ずかしいから…早く車に荷物載せて」

「はーい!」

 

エンジンをかけ、彼を助手席に乗せて、車を走らせた。

いつも私は彼の助手席だったけれど、今日は今日だけは逆のパターン。

 

これから私は出張の案件を済まさなければならなかったけれども、そんなことが実に些細に思えるほど、私の心は踊っていた。

これから2時間のドライブが始まる。

「それじゃあ、出発しまーす!」

「OK~!よろしくお願いしまーす!」