fetish hole

18禁の内容です。フェチズムやSMに関するものと心の内面にフォーカスした内容が多いです。

その夏の特別な日③

ヒルみたい…ちょっとやばいかも…んふっ…。」

 

いけない、いけない、僕もスイッチが入りそうだった。

先に彼女を最高のコンディションになってもらわないと困る。

「お風呂へ入ろうか。」

彼女の手を引いて浴室へ向かう。

 

僕のお気に入りの入浴剤をバスタブに入れ、彼女に効能を味わってもらう。

彼女は僕が身体を洗っている間、目を閉じて香りを楽しんでいた。

 

「上品な香りだね。」

「これな、お勧めやねん。もっとにぎにぎしてみ?香りが楽しめるから。」

言われた通り、彼女は入浴剤をにぎにぎしながら広がる柚子の香りに浸っていた。

 

「腕を貸してみ?」

「腕?」

僕は彼女の腕をマッサージする。

腕も首筋も、ゴリゴリしている。疲れが溜まっているんだ…老廃物を流さなくては。

「お客さーん、大分疲れが溜まっていますねー?」

「うーん、疲れてる笑。それは間違いない。でもなんで分かるのー?てかマッサージもできるの?すごくない!?」

「身体に良いものはどんどん取り入れるタイプやからね。これは前にRUSHのお姉さんに教えてもろーたやつ。始めは何気なく行ったとこやったけど、僕の身体のこと聞いてくれて、アドバイスしてくれたん。それで覚えたスキルやねん。」

「すごいなー、さすが要くん、何でも吸収するね。私もちょっと前までそんなことも気にしていたけど今は全然だめ…その日を生き抜くことで精いっぱいだ…。」

 

身体を引き寄せ、唇を奪う。

下唇のぷっくりした弾力、歯の感触、口腔内の容積、舌の厚さと長さを自分の舌を這わせて確かめる。

そうそうこの感触…呑み込んでしまいたい。

 

「なあ、僕の目見て?」

いつもの合図を投げかける。

僕の目はよく分からない秘密があって、人のオーラとかそういうのが読めてしまう。

この目は自分にとって負のものでしかなかったけれど、彼女は僕の目が吸い込まれるような目で好きだと言ってくれた。

そういう彼女のオーラは独特で、正体を見せるまではポップなカラーで、僕と二人きりになってから紫色へ変容し、完全にスイッチが入った時には真っ黒に変容した。僕と同じようなものを持っているんだと確信したのを覚えている。

僕の目を見るなり、彼女はスイッチが入った。

こうなればもう僕のもので、バスタブの中でしばらく裸の状態で愛撫を楽しんだ。

すぐにコリコリになる乳首とクリトリス、指を入れればぬるっと吸い込まれるヴァギナ。

 

生きているダッチワイフのようだけれども、もっともっと彼女はダッチワイフになれる素質がある。

 

「そろそろ包まれようか?」

「うん、包まれたい。もう何もしなくてよくなりたい。」

「何もせんでええよ。僕の、僕だけのお人形さんになってくれればええよ。色んなお人形さんになって欲しいから…いっぱい持ってきたんやから。」

 

さあさあ、これから長い夜が始まる。

この日のためにちゃんと記録を残そうと決めていた。

本当は僕と彼女の部屋を作るつもりだったのに、コロナで全ては0になった。

僕は年明けから続いた耐え難い精神的なダメージを喰らわされていて、3月の初旬にはHPは0になりかけていた。

そんな状態を救ってくれたのは彼女だったのに、神様はそんな僕に更なる試練を与えてきた。

僕は負けない…この特別な時間を最大限楽しむと決めたのだ。